埼玉県の“のりもの系”スポットを制覇! 乗る・見る・遊ぶ のりもの三昧の旅

今度のお休みはどこに行こうかな?子どもと一緒に楽しめて、体験もできるところはないかなあ。
そんなときはのりもの系スポットはいかがでしょうか?
電車や飛行機、SLなど、埼玉県にはのりものが楽しめる施設や公園が点在しています。
見て良し、乗って良し!色々な楽しみ方ができるので、子どもとのおでかけ先として大人気です。
中でも都心からのアクセスが良く、日帰りでもたっぷり遊べるスポットをご紹介します。

【スポット1】 車両展示を見たり運転シミュレーターを体験したり! 子どもも大人も夢中になる「鉄道博物館」 (中央エリア・さいたま市大宮区)

埼玉県ののりものスポットといえば真っ先に名前が挙がるのが「鉄道博物館」。2007年の開業以来、子どもから大人まで幅広い世代の人々に親しまれ、幼稚園や小学校の遠足スポットとしても高い人気を誇っています。見どころはなんといっても屋内外に展示された車両。鉄道開業時に輸入された蒸気機関車や、0系新幹線、豪華絢爛な御料車など年代も種類も違う車両がずらりと並んでいる様子は圧巻です。車両の中を見学したり、下からのぞいたり、車両をさまざまな角度から見ることができるので時間があっという間に過ぎていきます。ほかにも、鉄道の仕組みを科学的に解き明かす科学ステーションや、立体映像が楽しめるてっぱくシアターなどスポットは盛りだくさんです。

親子で一緒に楽しむなら、体験プログラムがおすすめです。新幹線や蒸気機関車の運転を体験できるシミュレータや、ミニ列車の運転体験、ミニはやぶさ号乗車など興味深いプログラムが満載です。有料の体験の予約は当日抽選で決まるので、「てっぱく抽選アプリ」でエントリーして、ドキドキしながら結果を待ちましょう。無料で体験できる運転シミュレータも4種類あり、先着順なので、「とにかくいっぱい運転したい!」という方はこちらを制覇するのも良いですね。

そのほか、遊具を揃えたキッズプラザやてっぱくひろば、キッズライブラリーなど子どもたちが遊べるスペースが充実しているのもポイント。電車を見たり、体を使って遊んだり、映像や本を見たりと、さまざまな過ごし方ができるので、子どもを飽きさせません。レストランはもちろん、持ち込んだ飲食物を食べられるスペースもあるので、お弁当持参でじっくり1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

【スポット1_見る/乗る/体験する/その他推しポイント】

●見るならこれ!

「町の隅々までじっくり観察 鉄道ジオラマ」

本館2階にある「鉄道ジオラマ」は、まずその大きさにびっくり!幅は約23m、奥行は10mもあります。次いで人や街並み、山川や田畑など自然の風景の精巧な造りに圧倒されます。その街並みを縫うようにして電車や新幹線が走る様子はとても優雅で、いつまでも眺めていたくなります。

近づいてジオラマや電車を一つひとつ観察したり、階段状になった座席から全体を眺めたり、見る場所によって違った景色を見ることができますよ。また、毎日9回ほど実施される解説プログラムでは、解説員が模型列車を運転して実演。車両のセレクトはもちろん、照明や音響にも凝っていて見ごたえ十分です。(無料・実演スケジュールは施設HPでご確認ください。)

●体験するならこれ!①

「青空の下をビューンと走る ミニ運転列車」

屋外にある「ミニ運転列車」は、1周300mの線路の上をぐるりと回る運転体験プログラム。運転できるのは小学生以上ですが、保護者が運転すれば未就学児も同乗できるうえ、1台に3名まで乗車可能なので、家族で体験するのにぴったりです。

ミニ列車と侮るなかれ。信号は実際のものと同じシステムを使っており、前の電車に近づくと自動的に赤に変化!さらにコースの途中にある駅で停車することができたり、速度を調整できたり、大人でも楽しめる内容になっています。多彩な車両が揃っているのでぜひお気に入りの車両を見つけてみてくださいね。(小学生以上対象、保護者が運転の場合未就学児同乗可/有料/「てっぱく抽選アプリ」で抽選)

●体験するならこれ!②

「ぴったり停止できるかな? E5シミュレータ」

数ある体験プログラムの中で一番人気は、東北新幹線はやぶさの運転を体験する「E5シミュレータ」です。まず、新幹線の運転席に座るだけでテンションアップ!展示解説員さんにマスコン(アクセル)とブレーキの使い方を教えてもらったら運転スタートです。指さし確認もしっかり実施し、最高速度の時速320kmまでぐんぐんスピードを上げたり、段階的に減速させてから駅のホームでピタリと停車させたりと、本格的な内容に子どもたちは真剣そのもの。初級・中級・上級とレベルがあるので、何度でも挑戦したくなります。(小学生以上/有料/「てっぱく抽選アプリ」で抽選)

 

 

【知っトクポイント】
●比較的空いているのは水曜・木曜で、時間帯は午後が狙い目です。
●シミュレータを必ず体験したい場合は、セブンチケットで入館料+体験予約付チケットを購入する方法も!
体験予約は手数料込み価格となりますが確実に体験できます。来館1週間前から予約可能。

 

飲食持込:可(指定の場所のみ)
食事処:有
ペット:不可
授乳スペース:有
おむつ替えスペース:有
コインロッカー:有
ベビーカー貸出:有
車椅子貸出:有
駐車場:有(約280台/有料)

 

 

【DATA】
鉄道博物館
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:毎週火曜日、年末年始
料金:一般1,600円、小中高生600円、3歳以上未就学児300円(当日券の場合)
アクセス:JR大宮駅よりニューシャトルにて「鉄道博物館」駅から徒歩1分
リンク https://chocotabi-saitama.jp/spot/19241/

【スポット2】 月に1度の熱気球係留体験は見逃せない! 空を身近に感じる「所沢航空記念公園」 (西部エリア・所沢市)

西武新宿線航空公園駅を降りてすぐ、ロータリーの一角で人々を迎えてくれるのが中型旅客機のYS-11。航空記念公園らしい光景にテンションが上がります。所沢航空記念公園は、1911年(明治44年)4月に日本に初めて開設された飛行場である所沢飛行場の跡地に作られた都市公園。所沢飛行場には開設当時、幅約50m、長さ約400mの滑走路や飛行機格納庫、気象観測所、軽油庫などがあったそうです。今でもその片鱗は残っており、航空の父と呼ばれたフォール大佐の胸像や航空整備兵の像などがあるほか、滑走路として使用されていた沈床茶園や、「空のデゴイチ」と呼ばれたC-46型輸送機も展示されています。さらに、敷地内には多彩な飛行機を展示した記念館があったり、3~12月には月に一度ほど熱気球係留体験が実施されていたりと、園内各所で航空の歴史を感じることができます。

園内には広々とした芝生広場があり、子どもたちが走り回るのにぴったり。ボールなどのおもちゃを持ち込んでもOKなので、お弁当や道具を揃えてピクニックをしている方も多いのだとか。池や川があったり、季節の草木が茂っていたり、1歳から遊べる遊具を揃えた子ども広場もあるので遊ぶ場所は十分!また、園内各所に木彫りの動物がいるので、それを探しながらあちこち歩き回るだけでも楽しめます。

【スポット2_見る/乗る/体験する/その他推しポイント】

●見るならこれ!

「1997年まで日本の空を飛んだ YS-11中型旅客機」

 

YS-11は日本の航空工業界が総力を挙げて開発した、唯一の本格的な近距離用のターボプロップ中型旅客機です。初飛行は1962年(昭和37年)。182機が製造され、国内のみならず世界各国に輸出されました。展示されているのは、1969年(昭和44年)製造の101号機、JA8732機です。1997年(平成9年)4月13日の大島─東京間の飛行を最後に、現役を引退。総飛行時間52,991時間、総飛行回数は58,253回でした。

製造から半世紀以上が経つにもかかわらず、機体は美しく保たれ今でも飛び立てそうな雰囲気です。年に数回、柵内に入り間近で見られる公開日があるので、その日を狙って出かけるのもおすすめです。

 

●体験するならこれ!

「大空へ舞い上がれ! 熱気球係留体験」

 

所沢航空記念公園の人気イベントの一つが、芝生広場で行われる「熱気球係留体験搭乗会」。地上約20mまで浮上する熱気球に乗って、不思議な浮遊感を体験することができます。上空から見る360度パノラマの景色は「最高!」の一言。タイミングが良ければ富士山や東京スカイツリーまで見渡すことができ、広大な景色を楽しめます。

開催時期は3月~12月の間、月に1回(複数回の月もあり)の早朝開催ですが、毎月開催しているのは首都圏ではここだけ。予約開始日には定員がすぐに埋まってしまう人気ぶりなので、主催のAirB公式サイトで事前にチェックしておくのがおすすめです。(有料/要事前予約)

●もっと見るならこれ!

「多彩な機体と体験にワクワク! 所沢航空発祥記念館」
※令和7年9月1日からリニューアル工事のため約1年半の休館となります。

 

公園の敷地内にある博物館「所沢航空発祥記念館」では、飛行機、ヘリコプター、グライダーなどの実機・レプリカを合わせて18機を展示しています。

吹き抜けの展示ホールに並ぶ多彩な飛行機は眺めているだけでワクワク。

中でも操縦席に乗り込んで操縦桿(そうじゅうかん)を操作できる“セスナT310Q”と、エントランスに吊り下げられた日本初の国産軍用機“会式一号機”はぜひチェックしておきたい機体です。

親子で楽しめる展示やイベントも充実しています。体験するなら、飛行機の操縦を模擬体験できるフライトシミュレータや、低重力体験ができるスペースウォーカーなどの体験型展示へ! 操縦桿(そうじゅうかん)を握って大空を飛ぶ楽しさを味わってみましょう。

参加するなら、ワークショップや工作教室がおすすめ。「飛行機はなぜ飛ぶのか?」という謎を実験・工作を通じて解き明かしたり、ゴム動力飛行機などを工作して実際に飛ばしてみたりすることができます。子どもたちの知的好奇心をたっぷり刺激してくれること間違いなしです。

【知っトクポイント】
●6月~9月はむさしの川で水遊びが可能です。着替えやタオルなど水遊びの準備をしてお出掛けしましょう。
●熱気球係留体験は予約開始から1時間、遅くとも数時間で定員に達してしまうので、予約開始日、開始時間を事前に確認するのがおすすめです。

 

所沢航空記念公園
飲食持込:可
食事処:有
ペット:可(一部除外エリアあり)
授乳スペース:有(管理事務所内8:30~17:15)
おむつ替えスペース:有
コインロッカー:無
ベビーカー貸出:無
車椅子貸出:有
駐車場:有(580台/2時間まで無料、以後有料)
※エリアにより一時閉鎖あり
最新情報は公式HP(https://www.parks.or.jp/tokorozawa-kokuu/)をご確認ください。

 

所沢航空発祥記念館
飲食持込:不可(1階研修室での飲食および許可を受けた場合を除く)
食事処:有
ペット:不可(盲導犬、補助犬、聴導犬、介護犬を除く)
授乳スペース:有(1階ロビー9:30~17:00)
おむつ替えスペース:有(1階ロビー9:30~17:00)
コインロッカー:有(展示館内9:30~17:00)
ベビーカー貸出:有
車椅子貸出:有
駐車場:所沢航空記念公園内4か所の駐車場いずれかをご利用ください。

 

 

【DATA】
所沢航空記念公園
開場時間:公園部分は常時開放
休園日:年末年始、点検日
アクセス:西武新宿線「航空公園」駅から徒歩すぐ
料金:無料
リンク https://chocotabi-saitama.jp/spot/19431/

 

所沢航空発祥記念館
※令和7年9月1日からリニューアル工事のため約1年半の休館となります。
開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
休館日:毎週月曜(祝日の場合はその翌平日)、年末元日
料金:大人520円、小中学生100円(展示館のみ、大型映像館は別途料金)
リンク https://chocotabi-saitama.jp/spot/19432/

【スポット3】 都心から1番近い、日帰りで行けるSL旅! 昭和レトロも味わえる「SLパレオエクスプレス」 (北部、秩父エリア・熊谷~秩父市)

SLパレオエクスプレスは、秩父鉄道の熊谷駅~三峰口駅間を走る蒸気機関車。運行期間は年によって異なりますが、2025年は4月~12月の土休日を中心に運行しています。所要時間は片道2時間40分ほど。都心からでも日帰りで出かけられるほどアクセスも良いので、気軽に蒸気機関車の旅を楽しむのにぴったりです。
見どころはたくさんありますが、出発時の蒸気の吹き上げや体を震わす汽笛はぜひ見ておきたいポイント。さらに、車両が動き出すときの重厚な音や、石炭から出る煙の匂いなども五感を研ぎ澄まして体感してみましょう。
子どもたちは期間限定で開催されるスタンプラリーなどのイベントに参加したり 、車内販売でSLグッズを吟味したりと過ごし方はさまざま。線路沿いで手を振ってくれる人たちに、夢中で手を振り返すのも楽しみの一つです。SLパレオエクスプレスの中で体験できるあれこれが、子どもたちには新鮮な思い出になること間違いなし!
大人は景色にご注目。長瀞町と皆野町の間にある鉄道橋「荒川橋梁」は、荒川本流のもっとも上流に架かる鉄道橋で長瀞渓谷を横断しています。秩父鉄道で一番長い鉄橋であり、ここをSLが通過する様子は一枚の絵画のようです。車内からも、荒川の流れる美しい景観が楽しめるので、ぜひ窓からのぞいてみてください。
SLの旅ではグルメも気になるところ。秩父名物「わらじかつ」と「炙り豚みそ」を盛り合わせたSLパレオエクスプレスの特製オリジナル弁当で旅の気分もアップ 。予約制なので、事前購入して車内で食べるのがおすすめです。

【スポット3_見る/乗る/体験する/その他推しポイント】

●見るならこれ!

「SLが回転するのをじっくり観察 SL整備・転車作業」

 

三峰口駅やSL転車台公園では、蒸気機関車の整備作業や転車作業を見学することができます。作業時間帯は13:00~13:40。整備作業ではたまった灰を捨てる排炭作業や石炭ならし、給水作業、給油などが行われます。この給水作業ですが、熊谷~三峰口間を1回往復するのに必要な水はなんと9トン! これは家庭用お風呂でいうと約45杯分だそう。そんな大量の水をどのように使いながら走っているのか、子どもと観察してみるのも面白いかもしれません。

 

転車作業は、三峰口駅から熊谷駅へ戻るために蒸気機関車の向きを回転させる作業のこと。SL転車台公園内の転車台で行われるので間近で見学できるチャンスです。

●体験するならこれ!

「思い出にパチリ! SLと記念撮影」

 

SLパレオエクスプレスで気になるのが記念撮影をするポイントです。基本的に停車駅では撮影が可能ですが、SLと一緒に写真を撮るならおすすめは停車時間が長い駅。上り熊谷駅行き始発駅の三峰口駅は、出発前の時間に余裕があるのでゆっくり撮影したい人にぴったりです。

また、下り三峰口駅行き始発駅の熊谷駅には日付の入ったプレートが出ているので、記念に残る写真を撮りたいならこちらもおすすめ。駅では整備作業が行われたり、撮影を希望する人で混雑したりするので、邪魔にならないよう注意しながら譲り合って撮影に臨みましょう。

●お土産ならこれ!

「あれもこれも欲しくなる SL車内販売」

 

乗車中の楽しみの一つが車内販売。SLパレオエクスプレス内ではワゴンでの移動販売と、バーカウンター販売の二通りの車内販売が用意されています。移動販売はグッズ類のワゴンと、ジェラートや土産菓子のワゴンがそれぞれ一号車と四号車から出発し車内をめぐります。

 

“SLパレオエクスプレス チョロQ“やSLオリジナルタオルなど子どもに人気のグッズも!ぜひ旅の思い出になる一品をゲットしましょう。

アルコール類やソフトドリンク、パンなどの軽食は四号車にあるSLバーカウンターで販売しています。SLパレオ特製の“プレミアムあんぱん”や“ベーカリーBOX”のほかバーガー類などの軽食が揃っており、座席で食べられるのがうれしいポイント。秩父の名物グルメであるみそポテトに食用竹炭を練り込んだ“石炭みそポテト”など、ここならではのグルメもぜひ味わってみてください。

【知っトクポイント】
●車内に設置してあるオリジナル列車カードは季節ごとに変わります。なくなり次第終了のため忘れずにゲットしましょう。
●SLパレオエクスプレスの特製オリジナル弁当は各日数量限定で事前予約制。乗車日の1カ月前の10時からweb予約の受付開始です。

 

飲食持込:可
食事処:無(特製オリジナル弁当の予約販売や車内バーカウンターでの軽食販売あり)
ペット:可(サイズやケージ使用など条件あり)
授乳スペース:無
おむつ替えスペース:無
コインロッカー:有 (熊谷駅、長瀞駅、秩父駅、御花畑駅、三峰口駅)
ベビーカー貸出:無
車椅子貸出:無
駐車場:有(熊谷駅、長瀞駅、皆野駅、三峰口駅/有料)

 

【DATA】
SLパレオエクスプレス
運行日:2025年4月19日~12月7日までの土休日を中心に運行
所要時間:全区間乗車で片道2時間40分
予約方法:受付は運転日の1カ月前から出発時間30分前まで/全席指定
料金:乗車区間分の乗車券+SL指定席券
アクセス:JR秩父鉄道の熊谷駅、ふかや花園駅、寄居駅、長瀞駅、皆野駅、秩父駅、御花畑駅、三峰口駅より乗車可能
リンク 秩父鉄道 SLパレオエクスプレス https://www.chichibu-railway.co.jp/slpaleo/


 

 

※2025年7月現在の情報です。

※この情報は掲載日時点のものとなります。最新の情報はホームページ等をご確認のうえ、おでかけください。