こんにちは!トーキョーさんぽ取材チームです♪
実は埼玉県は、日本酒の生産量が全国第4位って知っていましたか?多くの酒造が江戸時代から続く歴史を持っているんです。
その理由は、埼玉の自然豊かな風土が関係しています。荒川と利根川という大きな2つの川が流れ、そこから得られる伏流水により日本酒を生み出してきました。
今回は、そんな埼玉の日本酒文化を思いっきり楽しめるスポットを紹介します。日本酒を味わえるスポットと、日本酒が作られている酒蔵へ行ってきましたよ〜!
日本酒を存分に楽しむために、まずは「おすすめの埼玉県の日本酒タイプ診断」をやってみます。
日本酒選びに迷ったら、こちらのチャートを使うのがおすすめ。日本酒を4つのタイプに分類して、自分の好みに合ったお酒を見つけられます✨
2人の診断結果は...オカダはフルーティーな香りが特徴の「香りの高い薫酒タイプ」。ハセガワはさっぱりとした味わいで食事に合わせやすい「爽快でなめらかな爽酒タイプ」となりました!実際に飲んでみるのが楽しみです♩
明治8年(1875年)に創業した旧鏡山酒造の建築物を、当時の面影を残しつつ改修した施設。平成22年(2010年)10月にオープンし、市民と観光客の交流の場として、また川越市の物産を楽しめる場所として親しまれている。
施設名には、川越の江戸情緒を残す「小江戸」、蔵造りの街並みを表す「蔵」、人々が気軽に立ち寄れてくつろげる心のふるさと「里」という意味が込められている。
明治・大正・昭和の時代に建てられた酒蔵を改装し、国の登録有形文化財に指定された「おみやげ処(明治蔵)」「まかない処(大正蔵)」「ききざけ処(昭和蔵)」の3つの蔵と、「つどい処(展示蔵)」で構成されている。
本川越駅から歩いて約5分のところにある「小江戸蔵里」へ。まず目に入ってくる外観は想像以上に立派な建物で、ワクワクが止まりません✨
小江戸蔵里に入ってすぐにあるおみやげ処。ここには、オリジナル商品の他に、日本酒で有名な『小江戸鏡山酒造』、四季折々の和菓子や昔なつかしい菓子が揃う『くらづくり本舗』の物販店、軽食・ソフトドリンクが楽しめる『Kura Cafe』、菓子・食品・民芸品を販売する『蔵里セレクション』がある。
入り口で特に目を引いたのが、白提灯と桜の花びらが入ったおとめだまのディスプレイ🌸とっても可愛いので写真映えしそうです!
川越名物のさつまいもスイーツや酒粕を使ったオリジナル商品、お酒に合いそうなおつまみまでユニークな商品が並んでいて、見ているだけで楽しいです♩芋きんつばは箱菓子で売上第1位の商品らしく、埼玉のお土産に良さそうですね🍠
ききざけ処には、埼玉県内全蔵の日本酒が勢揃い。ここでは、有料の試飲機での飲み比べコーナーが魅力!また、醤油や味噌などのアイテムを取り揃えた「発酵ばるコーナー」もあり。
せっかくなので飲み比べしてみました!500円で3枚のメダルと専用カップがもらえて、自動の利き酒マシーンでお酒が飲み比べできちゃう仕組み。まるでゲームセンターみたいで楽しい😊
たくさん種類があって迷ってしまったので、先ほどのチャートを元に、まずはオカダが「香りの高い薫酒タイプ」のオススメを店員さんに聞いてみました。教えていただいたのは「帝松」。店員さんに気軽に聞けるのが嬉しいですね!
カップをセットして、メダルを1枚入れたら、ちょろちょろと日本酒が注がれていきます。
「帝松」はフルーティーさを感じて飲みやすくて美味しい!香りの豊かさに驚きました。
ハセガワは、爽酒タイプのオススメ「天仁・大吟醸生酒」をチョイス。コクもあって美味しいです!
2人とも、チャートで自分好みの味の日本酒に出会えました✨
さらに面白いのが、その場で熱燗やぬる燗にできる設備があること。同じお酒でも温度が変わると全然違う顔を見せてくれます。熱燗にしたら、また違った香りと深みが出てきて...温度ってこんなに大事なんですね!
カウンターに並ぶおつまみメニューもどれも美味しそう。お酒と一緒に楽しめるおつまみが色々あるのもこのお店の魅力の一つです。
また、今回私たちは行きませんでしたが、まかない処(大正蔵)では「八州亭」というレストランがあり、蔵の空間の中でゆったりとお食事が楽しめます。希少な日本酒や埼玉の食材がふんだんに使用されています。
代表銘柄「帝松」は全国新酒鑑評会で8年連続金賞を受賞している。秩父山系からのミネラル豊富な硬水を使用し、低温でゆっくり発酵させる製法で、フルーティーで甘みのある味わいが特徴。
施設は酒蔵見学、直売店、レストランを備え、日本酒文化を多角的に楽しめる複合施設として親しまれている。見学では成人の方は帝松の試飲、お子様や運転手の方は仕込み水の試飲ができ、老若男女問わず日本酒造りを学ぶことができる。
直売店では帝松の日本酒の他、大吟醸ソフトアイスや甘酒、オーガニックコスメなどユニークな商品も販売。地元の食品や和紙製品なども取り扱う。
※酒蔵見学は要予約
ききざけ処で飲み比べをしたら、爽酒タイプの「帝松」がとても印象に残って…。
「帝松」を製造されている松岡醸造さんへお邪魔しました!
まずは、施設内にあるレストラン「松風庵」へ。
見ただけでも歴史を感じる外観が印象的!お店の外には庭園があり、迫力のある大きな一本松が。この庭園を眺めながらの食事は贅沢すぎます!
私たちは、「むさし麦豚の塩糀しゃぶしゃぶ」と「塩糀漬けサーモンと酒蒸し鮭ごはん」を注文しました。
しゃぶしゃぶは、お水ではなく日本酒が注がれるんです!目の前で日本酒に火をつけてもらい、アルコールを飛ばしていく楽しいパフォーマンス✨火が消えたらここにお出汁を注いで完成です。
タレは3種類あって、大吟醸の酒粕と糀で作ったごまダレと、出汁と柚子が香るポン酢と塩糀を合わせた塩糀ポン酢、生きた糀をシンプルに味わう特製の塩糀が楽しめるのが嬉しい。
塩糀漬けサーモンは、糀のおかげでサーモンの旨みがギュッと凝縮されていて身もフワフワです。このサーモンと酒蒸し鮭ごはんは、出汁をかけて出汁茶漬けにできます。優しいお出汁が身体に染み渡ります。
ランチでお腹を満たしたあとは、酒蔵見学へ。
酒蔵へ入った瞬間から日本酒の良い香りが漂ってきます。驚いたのが日本酒の基礎知識の奥深さ。例えば、お米を50%まで削ると「大吟醸」、お米と水と麹だけで作られたものは「純米」と呼ばれるなど、何となく聞いたことがある名称も、実際の現場やボードを用いて説明してくださって分かりやすい!お米は外側と中側で全然成分が違うんだそう。外側を削れば削るほど、雑味のない繊細な味わいになるそうです。
圧搾室という部屋には巨大な酒タンクがずらりと並んでいます。温度管理もバッチリで、まさに日本酒を育てる特別な空間。
そして、明治30年から残る古い蔵もあります。お酒をかき混ぜる「櫂棒(かいぼう)」を持たせてもらえましたが、長くてバランスを取るのも一苦労。当時使われていた黒電話や税務署の方がきていたお部屋が残っていて、まるでタイムスリップしたみたいで感動的です。
大吟醸のお酒があるお部屋は、室内温度なんと2度!徹底的な温度管理が大切なんですね!大吟醸は全て手作業で手間暇かけて作られています。日本酒は奥が深い✨
直売所では、30種類以上のお酒やここでしか買えない限定商品がたくさん並びます。ランチでいただいた奈良漬けも発見!
500円で4種類飲み比べも可能。普段なら手が出ないような贅沢なお酒も試飲できますよ🍶
帝松オリジナルの日本酒チャートに合わせたお酒のグラフもありました。こちらを見ながらチャートの診断で出たおすすめのタイプの日本酒を選べますね!
ちなみにチャート中心にある「社長の酒」は帝松定番の吟醸出世酒です。元々鑑評会出品酒で、社長しか飲むことができなかったためこのような名前になったのだそう。コクのある旨味とやや辛口のキレが楽しめて、どんな料理にも合うので、普段飲みはもちろんお祝い事にもピッタリです!
完全に埼玉の日本酒のファンになりました!スタッフさんが丁寧にお酒を選んでくれたり、造りの工程をわかりやすく説明してくれたり...。日本酒初心者の私たちでも、すっかり日本酒の世界に引き込まれてしまいました。「日本酒をもっと身近に楽しんでほしい」という想いが伝わります。日本酒は単なる「お酒」ではなく、その土地の歴史や文化、人々の想いが詰まった特別な存在だとしみじみ感じました。
ぜひ皆さんも、埼玉県で日本酒の魅力を探してみませんか?✨