落語家・林家木久彦さんとともに、
伝統を受け継ぎながら新たな酒造りに挑む蔵元の姿と、
地元に根差す酒の魅力を探しに出かけよう。
周辺の工場見学スポットや観光施設にも足を延ばし、
酒蔵とまちの魅力を味わう旅へ。

林家木久彦
(はやしやきくひこ)
落語家、埼玉県小川町出身。2010年に林家木久扇に入門し、2025年の真打昇進と共に「林家木久彦」に改名。ものまねや怪談を交えた落語を得意とし、テレビ番組『笑点』出演や、集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中のマンガ『あかね噺』で落語の監修を務めるなど、幅広く活動。また、埼玉県の文化振興や地域活性に貢献したいとの思いから、埼玉県出身の落語家2名と落語キャラバン隊「地元落語 しゃべって!さいたま」を結成。県内全63市町村を巡る落語会も開催している。単独では、2026年2月15日に坂戸市文化施設オルモにて真打昇進披露興行が予定されている。
1
石井酒造
米の甘みを活かした
先進的な酒造り
埼玉県幸手市にある石井酒造は、天保11年(1840)創業の老舗。8代目の石井誠さんは、伝統的な製法を重んじつつも、赤色酵母を使った桃色にごり酒といった新しい日本酒造りにも挑戦し、酒造りを進化させている。全工程において手作業が施された代表銘柄「豊明」は受賞歴もあり、宿場町の歴史と未来への思いを感じさせる味わい。若き蔵元の挑戦が光る、埼玉の地酒文化を支える存在だ。






DATA
- 10:00~18:00/11~3月は日・祝休、4月~10月は日・月・祝休み
蔵見学要予約 - 埼玉県幸手市南2-6-11
東武日光線幸手駅から徒歩約15分 - 0480-42-1120
2
なとり チーズ
ファクトリー
工場ワクワク探検
見て、触れて、味わおう
お酒のお供にもぴったりな看板商品「チーズ鱈」などで知られる「なとり」の『チーズファクトリー』では、なとりの歴史や開発秘話を学び、加工から包装までの製造工程を無料で見学できる。さまざまな種類の「チーズ鱈」の試食も可能で、子供から大人まで楽しめる施設。






DATA
- 所要時間は約100分/予約期間は見学希望月の3カ月前の16日00:00から2カ月前の15日23:59まで
要予約(予約方法や実施日・時間はウェブサイトで要確認)/対象は小学生以上/料金無料 - 埼玉県久喜市清久町47-3
JR宇都宮線・東武スカイツリーライン久喜駅からタクシーで12分 - 03-5390-8133(受付時間は月~金9:00~17:00(12:00~13:00除く)
3
釜屋
江戸から継承した味
「力士」と
それに挑む一盃
寛延元年(1748)創業の釜屋は、現在の加須市の地で利根川の水とこだわりの酒米を生かして日本酒造りを始めた。13代目蔵元・小森順一さんは、天明5年(1785)から続く伝統銘柄「力士」を受け継ぎつつ、ワイン酵母を使った酒造りなど新たな挑戦も行う。生きた麹や酵母を扱う高度な技術で、手間を惜しまず丁寧に仕込み、酒造りの技を磨き続けている。






DATA
- 9:00~12:00、13:00~16:00/土・日・祝休み
蔵見学要予約 - 埼玉県加須市騎西1162
東武伊勢崎線加須駅南口から朝日バス「鴻巣駅東口」行き10分の「騎西二丁目」下車、目の前 - 0480-73-1234
4
東武動物公園
一年中遊び尽くせる
レジャー施設
約120種1200頭の動物たちに出会える動物園や、子供から大人まで楽しめる約30種のアトラクションが並ぶ遊園地など、多彩な施設が揃うハイブリッド・レジャーランド。植物園エリアでは四季折々の花々も鑑賞できる。夏はプール、冬はイルミネーションと、一年中ワクワクできる仕掛けが満載。2024年11月生まれの2頭のホワイトタイガーも必見だ。



DATA
- 9:30~16:30/営業日・営業時間は季節やイベント等により変動、不定休(公式HPにて要確認)
一般入園券:大人2300円、中高生1800円、3歳~小学生1000円、60歳以上1500円 - 埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110
東武スカイツリーライン東武動物公園駅から徒歩12分 - 0480-93-1200(代表)
5
日本工業大学
工業技術博物館
動く機械に触れ
工業の魅力を体感
明治期から現在に至るまで、歴史的な工作機械を中心に400点以上を展示。エンジン模型や工作機械などの実物資料に触れながら、ものづくりの仕組みや技術の進化を体感できる。写真の2100形-2109号蒸気機関車を大学イベントで運転しているほか、所有する70%以上の機械を動態保存。体験型展示施設として、楽しみながら工業・技術の世界に親しめるスポットとなっている。



DATA
- 9:30~16:30(最終入館は16:00まで)/日・祝休み、8月中旬~下旬・年末年始・大学入試日休み/臨時休館あり
入場料無料 - 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1
東武スカイツリーライン東武動物公園駅から徒歩14分
JR宇都宮線新白岡駅からタクシーで12分 - 0480-33-7545
コースあらすじ
林家木久彦さんと
歩く埼玉の酒処
老舗蔵が拓く
新たな日本酒の世界
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埼玉県北東部にある老舗の酒蔵やチーズ工場を巡る味わい探訪。埼玉県出身の落語家・林家木久彦さんとともに、その魅力を体験した。
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幸手市の『石井酒造』は天保11年(1840)創業。8代目蔵元・石井誠さんは「お酒はいい奴。酒はどんな時も、どんな感情にも寄り添ってくれる存在。そんな“いい奴”をもっと世に広めたいと思っています」と話す。酒造りのこだわりは甘みのある酒だと言う。「米を食べて辛いという人はいません。米本来の特性は甘みとうまみ。私の代から酒は甘口に変えました」と語る。

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石井酒造とこのあと紹介する釜屋の酒蔵の間に位置する「なとり」の『チーズファクトリー』では、工場見学と試食ができる。土産には酒肴にぴったりの商品も用意されている。

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寛延元年(1748)創業の加須市の『釜屋』では、日本酒造りの現場を案内してもらった。13代目蔵元・小森順一さんは「米に水を吸わせる吸水具合が大切で、その加減が難しい。水こそ命です」と言う。木久彦さんが「落語にも通じますね。芸人は“その土地の水になれ”なんて言われます。土地になじんでお客さんにこっちから合わせていきなさいよ、ということなんです」と酒造りと伝統芸能の意外な共通点を発見。

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ただし、“夢になるといけねぇ”ので、いずれの施設も事前予約をお忘れなく。
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加須・幸手エリアを街歩き

※2025年12月の情報です。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。



































