秩父市を中心に住宅などの内装業を行う中から生まれた商品が、今回の「［know enough］樽を知る」です。コロナ禍となり、自宅でお酒を味わう機会が増えたことから、高級酒の貯蔵に使うミズナラの原木に注目。３年ほどかけてアイデアを商品化しました。
　この商品はミズナラの原木の端材で処分されるものを使い、これをスティック状に加工しています。スティックをお酒に入れて数日置くと、色は琥珀色に変わり、甘くまろやかな味わいになります。この商品が広がることで埼玉県の森林への注目が上がり、秩父地域の活性化につながればと考えています。リピーターも多く、「お酒がおいしくなる」とうれしい声を聞いており、お酒の新しい楽しみ方としてお試しいただければと思います。

　埼玉県の生産者の方たちが、丹精込めて作る食材を知ってほしいという思いから誕生したジェラートです。私は秩父出身で、イタリアの内陸で料理の修行をしました。修行時代の土地と埼玉の風土は似ている部分があり、今回のジェラート作りではその経験から食材の魅力を引き出すことができました。
　食材はいずれも埼玉が誇るもの。ヨーロッパ野菜研究会の朝採れバジルを使った「ヨロ研バジル」、熊谷の権田酒造さんの酒粕の香りを閉じ込めた「酒粕FORTE」、秩父のただかね農園さんの「大地のいちご」と、素材の味を引き立てるために、ベースとなるジェラートの乳成分の配合にもこだわりました。食材の一部はフードロス削減に貢献しています。魅力溢れる９種の味を感じてください。